こんにちは。
「腰痛施術の匠」橋爪良太です。
慢性的な腰痛や肩こりでお困りですか?
病気や怪我以外の痛みの多くは筋肉にできたトリガーポイントが原因です。
トリガーポイントについて分かりやすくご説明します。
腰痛や肩こりの原因は筋肉にできたトリガーポイントです!
強烈な痛みを起こすぎっくり腰や急性の寝違いの原因が筋肉痛だとは誰も信じないと思います。
しかし、実は体に起こるほとんどの痛みは筋肉の痛みです。
神経が圧迫された症状として有名になってしまった「シビレ」も実は筋肉が原因のケースが多いです。
特に腰痛や肩こりは筋肉に痙攣(ケイレン)が起こって痛みが発生しています。
病気以外の痛みやシビレの原因について
痛みは筋肉にスパズムと呼ばれる痙攣(ケイレン)が起こり細胞が酸欠となって起こります。
朝方にふくらはぎがつった経験があると思います。
いわゆるこむら返りという状態ですが、その痙攣した状態が腰に起こった場合にぎっくり腰になります。
ヘルニアなどによる神経の圧迫や骨の変形は直接的な痛みの原因にはなりません。
筋肉に痙攣が起こると繋がりのある筋肉同士が引っ張りあってしまい、痛みを引き起こします。
さらに痙攣が強くなるとシビレまで出現します。
神経が圧迫されてシビレが起こることは非常に稀なことです。
病院を受診しても原因が分からない理由
腰痛や肩こりで病院を受診してレントゲン検査をしても原因が分からない場合が多いです。
それは筋肉がレントゲンに写らないからです。
背骨に負担がかかっている場合は上下の背骨の間が狭くなって、椎間板ヘルニアがあるかもしれないと予想はできますが断定はできません。
MRI検査をしないとヘルニアがあるかどうかは分かりません。
しかし、ヘルニアがあったとしても痛みやシビレとは関係ない場合がほとんどです。
不思議かもしれませんが、85%の腰痛は原因不明だと言われています。
しかし、私は多くの腰痛は筋肉が原因だと確信しています。
神経の圧迫が腰痛の原因だと言われている理由
最近の研究により腰痛や肩こりの原因が筋肉の痙攣だと判明しました。
この現象はトリガーポイントと言われ、世界的な常識となっています。
ではなぜ、痛みの原因が神経の圧迫が原因だと言われているのでしょうか。
日本の腰痛に対する概念は古い!
腰痛は神経が圧迫されて起こるという考え方は非常に古いです。
昔、Stanley Hoppenfeldという有名な先生が「神経学図説」という本を書かれて世界中の整形外科の医師が読んで勉強しました。
日本でも1979年に Hoppenfeldさんの「整形外科医のための神経学図説」という翻訳本が発売されました。
イラストも見やすく脊髄・神経根障害レベルが分かりやすく書かれていて、代表的な教科書となりました。
この本に書かれている考え方で診断し、手術を行っている病院がほとんどです。
しかし、実際はMRI検査の結果と症状が異なる場合や検査の結果は問題がないのに強い痛みがあるケースが多いです。
今から42年前の本が今でも参考にされていることは素晴らしいですが、最新の痛みについての研究とは矛盾する内容がほとんどです。
医療は目まぐるしく変化して改善しています。
しかし、腰痛や肩こりに関しては40年以上前の考え方がいまだに信じられているんです。
特に日本では筋肉による痛みは注目されていません。
ヘルニアの手術をしても治らない理由
椎間板ヘルニアの手術の成績がよくないことは執刀医が一番理解されています。
手術の前には必ず「痛みやシビレが残る可能性」を説明されます。
手術前にはリスクを必ず説明するものですが、症状が残る患者さんが非常に多いのでしっかり説明されます。
痛みが残る理由はヘルニアが原因ではないからです。
手術をした後も病院や接骨院に継続して通院する患者さんが多いことからも想像がつきますよね。
神経や骨の変形を痛みの原因にすると説明がしやすい
痛みの原因をレントゲン画像などを見ながら説明をされると納得しやすいですよね。
「骨が変形しているから痛いんですよ」とか「ヘルニアが出ているからシビレが出ていますよ」と説明するのが簡単で患者さんに分かりやすいんです。
腰痛や肩こりの原因は患部や周辺の筋肉を触らないとわかりません。
腰痛で病院を受診しても患部を目視したり、触ったり、押さえたり、動かしたりしませんよね。
これが間違いの始まりなんです。
痛みの原因が筋肉だと断言できる理由
「痛みの原因は筋肉です」と説明されて信じられますか?
MRIでヘルニアと診断された方やぎっくり腰を経験した方は信じることができないかもしれません。
僕も15年前であれば信じることができなかったでしょう。
しかし、これは事実です。
病気や怪我以外の痛みの多くは筋肉が原因です。
その理由をご紹介します。
骨は痛みません
レントゲンを撮ると骨が変形していることがあります。
「骨が変形しているから痛みが出ています」と説明され、変形性脊椎症と診断された方も多いと思います。
しかし、長年の生活で徐々に変形してきた骨は痛みを発生させません。
ぎっくり腰では骨が折れていると錯覚するほどの痛みが出現しますが、骨は綺麗なことが多いです。
逆にひどい変形があっても、痛みがないことも多いです。
神経は意外と強い
背骨の中を通っている神経は意外と強いです。
足の裏にもたくさん神経がありますが、全力で走っても神経は傷つきません。
もちろん、肘の内側を机の角で強くぶつけた場合はビリっとしますが、そのくらいの衝撃がないと痛みやシビレは発生しません。
ましてや、ヘルニアが多少出て背骨の神経に当たったとしても、神経の入っている脊柱管は広くて脊髄液で満たされているので圧迫されずに移動するだけです。
神経に張力が作用して痛みやシビレが出現するという説もありますが、安静時にも症状が出現している現象を説明できません。
こむら返りのように筋肉の痙攣が激しくなると、じっとしていても痛いですよね。
筋肉が原因で症状が出ていると考えた方がつじつまが合います。
症状のない人にもヘルニアや狭窄がある
腰痛を感じていない4000人の腰をMRIで調べたところ76%の人に椎間板ヘルニアが見つかったそうです。
この調査で注目するべきところは、痛くない人にもヘルニアが隠れているということです。
実は私の第5腰椎と仙骨の間にも大きめのヘルニアがあります。
しかし、100kg程度のバーベルを担いでスクワットすることもできますし、痛みなく柔道もやれています。
自然に痛みがなくなることもある
大きなヘルニアがあったとしても、痛みが増減したり消失することもあります。
ヘルニアが痛みの原因であれば常に痛くて運動ができないはずですが、ヘルニアの格闘家や野球選手は非常に多いです。
多くの腰痛をかかえたアスリートは筋肉のケアをしながら競技を続けています。
椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症、背骨の変形について
ヘルニアや狭窄症、背骨の変形があることは正常ではありませんが痛みの原因ではありません。
しかし、重症化する可能性があるので注意が必要な状態です。
本当に神経が圧迫された時の症状について解説します。
危険な腰痛による馬尾症候群について
本当に腰で神経が強く圧迫されると筋力が低下(もしくは消失)し知覚麻痺が生じます。
重症になると尿閉や尿・便失禁、性機能障害が出現します。
この症状は危険なサインで馬尾症候群とも呼ばれています。
ヘルニア以外にもケガや腫瘍でも発生する可能性があります。
急に発生した馬尾症候群では早急に神経の圧迫を除去しないと回復しない可能性があるため緊急手術となります。
この状態は残念ながら施術では改善しません。
トリガーポイントによる筋力低下について
腰痛に対する問診では筋力や知覚のチェックを必ず行います。
筋力低下があった場合、神経の圧迫による症状が考えられますので注意が必要です。
しかし、実はトリガーポイントが筋肉にあると筋力低下を引き起こします。
腱反射という神経をチェックする方法もありますので、総合的に原因を探ります。
トリガーポイントが原因の場合は筋肉を緩めることで筋力が改善します。
また、脚の痛みが長期間におよぶと、かばって歩くため筋力は徐々に低下してしまい左右差が生じているケースもあります。
腰から脚の強い痛みについて
腰から足の筋肉にトリガーポイントができると強い脚の痛みが出現します。
多くの場合、強い痛みが耐えられなくて病院を受診します。
痛みのない方でもヘルニアや狭窄症がありますから、ヘルニアや狭窄症が見つかるケースも多いです。
最近では手術をしても痛みがとれないことが分かってきているので、麻痺の症状がなければ手術をすすめられることは少なくなってきています。
しかし、痛みやシビレがあまりにも強く注射や薬で改善しない場合に手術となってしまうこともあります。
手術によって神経の圧迫は除去されていますので、馬尾症候群になってしまうリスクは軽減しますので安心できます。
症状も手術をするために麻酔をすることで、一時的に筋肉が緩んで緩和されることも多いです。
しかし、トリガーポイントが活性化すると痛みやシビレは再発します。
手術をしても病院や治療院に通い続ける人が多いのはこのためです。
トリガーポイントが原因の腰痛や肩こりのまとめ
腰痛や肩こりの原因は筋肉にできたトリガーポイントです。
筋肉が緩めば腰痛や肩こりが改善します。
私は三重県で腰痛専門の治療院にて施術をしています。
トリガーポイントによる腰痛や肩こりでお悩みの方はご相談ください。
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